在日米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に配備されている原子力空母ロナルド・レーガンが5日午前11時45分ごろ、同基地を出港した。昨年11月の帰港後初の航海で、市民団体からは航行中の新型コロナウイルス感染拡大を懸念する声が上がっている。
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同市などによると、同基地では軍人6人をはじめ複数の感染が判明している。R・レーガンを巡っては乗員16人が感染したとの米メディア報道もあり、市民団体「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」は4月27日、市に対し感染経路と現状を米海軍と外務省に照会するよう要請していた。
今回の出港について、同会共同代表の呉東正彦弁護士(60)は「一人でも感染者がいれば、狭く密閉した空母の中で大量の感染者が発生しかねない。この時期の出港は拙速だ」と指摘。「クラスター(感染者集団)状態で帰ってきたら大変なことになる」と乗員の安全と市民への影響に懸念を示した。
市によると、長期整備明けのテスト航海とみられるという。
神奈川新聞社
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